”宙へ”

秋は夜・・
ニュイ・ブランシュKYOTO2014、一夜限りの現代アートの祭典で夜の街へ・・
外村まゆみ展 ”宙へ” に行ってきた。

イタリアで学ばれた石のモザイクに始まり、どんどんさまざまな素材のモザイクの世界が広がっていっている。
まさに、宙・・さまざまなモノを引よせながら、心地よい場が生まれていた。

そんな場所で、音と舞のパフォーマンス。
空気が、ゆれる・・
時空にあるすべてのモノは、それぞれのもつ速度でゆれ動いている。
人の動きはわかりやすく、音は体を振るわせる。そしてモザイクも建築も、実は、ゆっくり動いている。
それぞれのペースで。

それらが響きあうとき、それは、はっきりとわかる。
しあわせな夜。

外村まゆみ展 ”宙へ” 同時代ギャラリー

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海文堂生誕100年まつり 99+1

それぞれの街には、それぞれの街の風や薫りに出会える場所があってほしい。
神戸の文化の海を航海しつづけた「海文堂」が、生まれて99年目の昨年、旅を終えた。

今、その海文堂書店の生誕100年を記念して、おまつりが行われている。
お店のなつかしい写真や映像、関連書籍にゆかりの画家の方たちの作品展・・
作品展では、坪谷令子さんに新聞エッセーの挿絵原画を見せていただいた。
鉛筆の濃淡で描かれた包み込むようなモノクロの世界観と、広い海原を進む海文堂のイメージが、
初夏の夕刻の空気のなかでつながっていくのを感じた。

いろいろな人たちの思いが集まっていた。
街は、人々のおもいでつくられていく。
新しい航海への船出はあるのだろうか・・

ギャラリー島田にて  6月11日まで

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中のシマ

グルスキーの後、川を覗いてみる。
バンコクの浮遊物はないが、微細な葉と泡。
川面に時を加える。
浮かび上がり、沈んでいくもの。
いろいろな速度で流れゆくもの。
その場で、ゆれつづけるもの。
今日のシマの水面は、濃茶のようだ。

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Neon Forest JIJI

abiko さんの Neon  がある Bar 。

京町屋の闇に、ネオンがうごめく・・

カウンターの中で下村さんが音をあやつる。

混ざり具合が絶妙。

町屋は、京都の歴史が堆積した土につながっている。

ネオンはそこにつながるスイッチ。

町屋がネオンを、ネオンが町屋を息づかせている。

相容れないような2つのものが、同時にあることで生かされあう。

時を刻んだ土壁の表情が、銀河のようだ 。

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閑林宏祐 展

日本画家 閑林宏祐展 に伺ってきた。

場所は、京都・寺町にあるArt Space-MEISEI。

ゆったりとした通りに面して凛と立つコンクリートの建物。

格子や床の木と共に閑な林がひろがり、光の中にアートと建築のしあわせな関係があった。

本日、3月30日まで。

http://www.art-meisei.jp/
http://ykart.exblog.jp/21816960/

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創花人

創花人 佐藤悦枝 創作50周年・神戸展 を拝見させていただきました。

自然に咲く野の花のようにも見えるのですが、全てが造花です。自然と人工の間がゆさぶられます。 少しずつの工夫や手の加え方の積み重ね、出来た花の見せ方などが絶妙なのですが、一番興味が向かったのが、そのスケールのあり方です。造花は一般的には大ぶりになりがちで人が認識しやすいスケールになってしまうのですが、野に咲く小花達のスケールにフォーカスされているところが、独特の世界観つながっているように思えました。和の建築や庭での自然との関係のあり方にも通ずる感じがして見入ってしまいました。

佐藤さんの手から成長するように生まれてくる人工の花達・・まさに、つくりばなびと。

展覧会はトアロード・リビングス・ギャラリーで3月25日まで。

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わたしのマチオモイ帖 2011~2014

「my home town わたしのマチオモイ帖」拝見してきました。
2011年震災の年、最初のオープニングイベントにお邪魔させていただいたのですが、3年経ち、、
こんなにたくさん・・
3.11から3年という時期にまた、さらなる思い、さまざまな町、人、、、
今おかれている状況も違うけれど、 日本(世界も?)はつながっていると感じられ、温かい気持ちになりました。

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今、私たちの事務所のある池田帖。
十三に新世界に布施、、なんだかディープなエリアにありました?!
やはり身近なので、クスクスと共感できます。
十三は、先日の駅前火災で独特の場所が失われ考えさせられる思いです。
十三らしく復活してほしいです。

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亀岡帖を含む京都エリア
今回、レイアウトが地域ごとにも別れていて、自分の知識の先入観もあるのかもしれませんが
地域的な個性も感じられた気がしました。

東京と大阪で同時開催中とのこと、まだまだ先がありそうですね・・

わたしのマチオモイ帖

ポンピドゥー・センター・コレクション フルーツ・オブ・パッション

兵庫県立美術館に、ポンピドゥー・センター・セレクション フルーツ・オブ・パッション展を見にいってきました。

海岸沿いのため寒かったですが、日差しの高さは確実に高くなりだしていて、海の輝きに春らしさを感じました。

パリからの最新アート・コレクションということですが、ここ10年間に加わったものということで、ツェ・スーメイの≪エコー≫2003年などは少し懐かしくも感じました。

近年、作品の表現の方法が、平面、立体、映像(音・光)、インスタレーション等々多様になってきています。
各作品の必要とする展示スペースの広さや高さや質が大きく違う空間が展開されることに、今回も面白さを感じました。
家具などから外部の風景まで、様々な大きさの空間の関係のあり方を考える建築と似ていると感じるからでしょうか?

物事には、空間の大きさが必要なものや小さくても可能なものなどいろいろなスケールがあり、それらの共存が豊かさにつながるような気がします。

3月23日まで。

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亀岡プロジェクト2013「境界の華」

Flowers on the border : KAMEOKA PROJECT 2013

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「境界の華」をテーマに、
今年も、亀岡商工会館にて展覧会が開催されます。
地元の京都学園大学の学生が自ら作品を作り運営し、
そこに、アーティストなど様々な主体が参加します。

亀岡のさまざまな力が擦れあう場所。
今年の台風18号で建物は、浸水というかたちで、
再び川という自然と擦れあいました。

また55年前に、保津川下り乗船場として生まれた建物は、
河川の治水工事やこのプロジェクトと擦れあうなかで、
最後の光を放っているようにも見えます。

亀岡における大きな動きが、建物周辺で擦れあう音と共に、
学生達が、社会と擦れあう中で生み出す華を、
感じに来ていただければと思います。

松井も、地元建築家として出品させていただきます。
土日は、会場に居る予定です。

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KAMEOKA PROJECT 2013 境界の華

会期 : 2013/12 /6(金)、 7(土)、 8(日)
会場 : 亀岡商工会館
出品 : Andreas KRESSIG、大西 信弘、岡崎 宏樹、川尾 朋子、高原 千尋、武田 慶美
      櫻井 大督、島宗 雄太、藤阪 新吾、松井 哲哉、松岡 大貴、矢野 好穂
      山田 康嗣、吉澤 充子、亀岡市文化資料館、京都学園大学写真部

12 /6(金)18:00 -20:00
オープニング

12 /7(土)12:00 -20:00
トーク&セッション「亀岡とアートプロジェクト」13:30 -15:00
岡崎 宏樹(京都学園大学准教授)
藤阪 新吾(アーティスト)
宮原 浩二郎(関西学院大学教授)

12 /8(日)12:00 -16:00
トーク&ミュージック「亀岡とジョン・レノン」13:00 -15:00
山田 明義(Vo.)+内藤 大輔(Sax.), 岡崎 宏樹

企画 : 岡崎宏樹・藤阪新吾(京都学園大学人間文化学部「アートギャラリー実習」)
協力 : 亀岡商工会議所、 亀岡市文化資料館、京都学園大学人間文化学会

 詳細 : Facebook KAMEOKA PROJECT


亀岡商工会館
621-0804 京都府亀岡市追分町下島40-1
JR亀岡駅より徒歩5分
JR京都駅から山陰本線(嵯峨野線)で約30分
阪急桂駅前から京阪京都交通(バス)で約40分

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