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梅岩の里 栗の木堂
-石田梅岩記念館プロポーザル 入選案-
丹波国桑田郡(現 亀岡市)に生まれた梅岩(勘平)さん。
幼少期、生家付近の自然と父の教えは、大きな影響がありました。
一例として、有名な「栗の実の話」があります。
現実の栗の木の林は、どこにあるのかはっきりとしないとのことですが、
それは、梅岩先生を想う私たちの心の中に、ありつづけています。
世界に無数に存在する心の中の栗林を、生誕の地の傍らに立ち上げます。
みんなの原風景として。
主要用途:記念館 /工事種別:新築 /延床面積212.65㎡
構造規模:木造地上1階 /計画地:亀岡 /プロポ実施:2019年
主催:梅岩の里生誕地整備実行委員会 /設計:UZU -
知水井景 chisuiikei
-京都府新総合資料館 公募型設計競技(国際コンペ) 入選案-
水平方向への森の広がり、垂直方向への水の深さ。
京の山間に降る雨は伏流し水盆へと注がれ井水となる。
流水のような人の流れが、風土となる。
-呼吸する林間の木箱-
・ 1階 開く:並木と建物が混じる。 守る:ガラスの空間に樹木のすだれ。
・ 研究 開く:森や山並みにつながる屋上庭園。 守る:地上から離れた樹上の空間。
・ 収蔵 開く:収蔵ボリュームの可視化。 守る:他の内部空間で包む。
主要用途 : 総合資料館 /工事種別 : 新築 /延床面積 : 24000㎡
構造規模 : 鉄骨造一部RC造 地下1階地上4階 /計画地 : 京都
コンペ実施 : 2011年 /主催 : 京都府 /設計 : UZU -
絹列車 Silk Train
-上州富岡駅舎 設計コンペ案-
製糸工場は、未来に向かって100年走り続けた列車・・
上州富岡駅では、これからの100年へ向けて、絹の列車で迎えます。
製糸場の建物は、和の木骨に西洋のレンガの融合・・
新しい駅舎は、富岡の絹糸をイメージした西洋のトラスによる世界への掛け橋です。
・ 層を重ねる : まちと世界をつなぐ新しい軌道(レンガとリブ)とホーム(水平屋根)を加える。
・ 庭園化する : ホーム、駅舎、広場がひとつながりの庭園を場の素材を生かしてつくる。
・ 広場を招き入れる : トラスによる無柱の軒下空間により駅周辺の広場と完全に一体となる待合。
主要用途 : 駅舎 /工事種別 : 新築 /延床面積 : 750㎡
構造規模 : RC造一部鉄骨造地上1階 /計画地 : 群馬
コンペ実施 : 2011年 /主催 : 群馬県 /設計 : UZU -
丹丘 Hills Gate
-JR亀岡駅整備懇話会 市民採択案-
京都・亀岡。JRの駅舎の建替え。
駅舎のデザインについて、広く議論する「駅整備懇話会」での、市民採択案。
今まで、水害のため開発が行われず、駅の北側には、自然とつながる田んぼが広がる。
亀岡盆地の中心に、借景の山並と呼応し、周辺の生態系と一体となった、緑の丘をつくる。
2つの組み合わされた曲面緑化屋根が人々を迎え、丘の中に潜ったり、丘の上に出たりしながら
亀岡という環境の中に、馴染んでいく。
主要用途 : 駅舎 /工事種別 : 新築 /計画地 : 亀岡
提案時期 : 2005年 /主催 : JR亀岡駅整備懇話会
設計 : 松井哲哉、島田眞光、野田敏司(UZU)、中野恵二(JR亀岡駅整備懇話会)、中西義照(FaE) -
水中駅 Underwater Platform
-中之島新線 駅企画デザインコンペ案-
大阪・中之島。京阪電鉄の新線が、地中に延びる。
かつて、水運が華やかだったころ、川に挟まれ、中之島は「シマ」として認識された。
その後、車で通過する場所となった中之島は、「シマ」としての輪郭を失った。
そして、再び川沿いに物流が走る。川沿いの地中・・新駅は、川の中に潜るような、水中の駅。
水都大阪の、シンボルである中之島の輪郭を再び浮かび上がらせながら、大阪を世界に表現する舞台となる。
主要用途 : 駅舎 /工事種別 : 新築 /計画地 : 中之島
コンペ実施 : 2004年 /主催 : 京阪電気鉄道株式会社・中之島高速鉄道株式会社
設計 : 松井哲哉、島田眞光、野田敏司(UZU)、坂本隆(カオス・ランドスケープ)、福井隆志(近畿大学建築学科)