茶源郷

茶源郷和束に行ってきました。

とろっと玉露をいただき、笹島シェフのお茶茹でのパスタ食し、和束の方のガイドで茶畑を歩く・・

「茶」というものを中心に、そこにある全てのものがつながっている印象を受けました。

人の中にある自然と、自然の中にある人の営みの幸せな一体感。

文化的景観の意味が、春の雨と共に体に沁みました。

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土木の力 3

中津高架下・・大阪の高架下の中でも独特の雰囲気がある場所。

「ギュー」と何かの力に圧縮されて、分かれているけど溶け合っているような不思議な密度。

淀川と梅田に近い地理的条件もあるのか?

中津駅が存在する必要が無いかのように、川の橋で平面的に絞られてから広がる前に梅田の駅に吸い込まれてゆく線路。押しつぶされたような幅の駅のプラットホーム・・通り過ぎていく電車。

中津を越えるためではなく、梅田から淀川を渡るために上がっていく途中のような高架下。それによって生まれる無関係でありながら妙に圧縮された上下の距離感。

様々な力に軋む音が聞こえてきそうな地上の地下街。そこに引き寄せられ住みついてきた人や物。

そんな場所に、新たな力が加わっている。耐震化を理由とした、場所の明け渡しを求める力・・

線路に寄り添う176号線の高架下は、現在の法律では道路という公共財産らしい。公共財産である場所が中津という街のエリアや歴史を分断するのではなく、つなげ、つむいでいくような場として存在してほしい。

場所に生まれている不思議な圧力が、内外の人々をつないでいく力となるように願っている。

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わたしのマチオモイ帖 2011~2014

「my home town わたしのマチオモイ帖」拝見してきました。
2011年震災の年、最初のオープニングイベントにお邪魔させていただいたのですが、3年経ち、、
こんなにたくさん・・
3.11から3年という時期にまた、さらなる思い、さまざまな町、人、、、
今おかれている状況も違うけれど、 日本(世界も?)はつながっていると感じられ、温かい気持ちになりました。

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今、私たちの事務所のある池田帖。
十三に新世界に布施、、なんだかディープなエリアにありました?!
やはり身近なので、クスクスと共感できます。
十三は、先日の駅前火災で独特の場所が失われ考えさせられる思いです。
十三らしく復活してほしいです。

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亀岡帖を含む京都エリア
今回、レイアウトが地域ごとにも別れていて、自分の知識の先入観もあるのかもしれませんが
地域的な個性も感じられた気がしました。

東京と大阪で同時開催中とのこと、まだまだ先がありそうですね・・

わたしのマチオモイ帖

霊山正法寺「夕陽を観る会」

京都で参加させていただいている遊プロジェクトの番外編
なかなか伺えずにいた 霊山正法寺「夕陽を観る会」
今回は、親しくさせていただいている写真家、奥脇孝一さんの「レンズで切りとる世界」をテーマにお話が伺えるということで、おじゃましてきました。

前日の雪の気配が残る京都、、高台寺の脇からさらに続く長く急な坂道と階段をのぼり、ようやくたどりついた先には、思ってもみなかった景色が、、
夕日は次回におあずけですが、雨が降り霧がかった京都の街がとても幻想的でした。

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眺望の楽しめる縁側から入る霊山正法寺

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切り取られた京都の景色

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お土産にといただいた、震災の年に送られていたという
「祈り」というタイトルのお辞儀をしたような花の作品のカード

奥脇孝一さんのお話も、これまで拝見した事のなかった作品や撮影秘話、カメラへの思いもお伺いでき、改めて、奥脇さんの写真の世界に引き込まれました。
さまざまなフィールドで活躍されている皆さんと、この魅力的な場所で楽しい時間が過ごすことができ、人と場の持つ力を感じる一時でした。

遊プロジェクト京都
京都三条ラジオカフェ
奥脇孝一の写真 webサイト

太陽の塔

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企画展、「図面でひも解くEXPO’70テーマ館」に行ってきました。太陽の塔の内部公開が行われるか?ということで話題になりましたが、個人的には、生の図面が見たくて・・建築行為に祝祭性があった当時の熱が、現場写真などからも伝わってきました。

太陽の塔は、テーマ館の展示室であると共に、建築機能的にシンプルにいうと階段室で、地下、地上、空中のエリアをつないでいました。胴の中を昇り、腕の中を通ってお祭り広場の金属トラスの大屋根の空中エリアに出ることができました。

建築の屋根が無くなり階段室のみが残っているという見方をすると、こんな建築はあまり無いかもしれません。

かつて大屋根にしばられ覆われていた階段室は、今は塔として自立し樹木を纏っているということでしょうか・・

亀岡プロジェクト2013「境界の華」

Flowers on the border : KAMEOKA PROJECT 2013

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「境界の華」をテーマに、
今年も、亀岡商工会館にて展覧会が開催されます。
地元の京都学園大学の学生が自ら作品を作り運営し、
そこに、アーティストなど様々な主体が参加します。

亀岡のさまざまな力が擦れあう場所。
今年の台風18号で建物は、浸水というかたちで、
再び川という自然と擦れあいました。

また55年前に、保津川下り乗船場として生まれた建物は、
河川の治水工事やこのプロジェクトと擦れあうなかで、
最後の光を放っているようにも見えます。

亀岡における大きな動きが、建物周辺で擦れあう音と共に、
学生達が、社会と擦れあう中で生み出す華を、
感じに来ていただければと思います。

松井も、地元建築家として出品させていただきます。
土日は、会場に居る予定です。

・・・・・・
KAMEOKA PROJECT 2013 境界の華

会期 : 2013/12 /6(金)、 7(土)、 8(日)
会場 : 亀岡商工会館
出品 : Andreas KRESSIG、大西 信弘、岡崎 宏樹、川尾 朋子、高原 千尋、武田 慶美
      櫻井 大督、島宗 雄太、藤阪 新吾、松井 哲哉、松岡 大貴、矢野 好穂
      山田 康嗣、吉澤 充子、亀岡市文化資料館、京都学園大学写真部

12 /6(金)18:00 -20:00
オープニング

12 /7(土)12:00 -20:00
トーク&セッション「亀岡とアートプロジェクト」13:30 -15:00
岡崎 宏樹(京都学園大学准教授)
藤阪 新吾(アーティスト)
宮原 浩二郎(関西学院大学教授)

12 /8(日)12:00 -16:00
トーク&ミュージック「亀岡とジョン・レノン」13:00 -15:00
山田 明義(Vo.)+内藤 大輔(Sax.), 岡崎 宏樹

企画 : 岡崎宏樹・藤阪新吾(京都学園大学人間文化学部「アートギャラリー実習」)
協力 : 亀岡商工会議所、 亀岡市文化資料館、京都学園大学人間文化学会

 詳細 : Facebook KAMEOKA PROJECT


亀岡商工会館
621-0804 京都府亀岡市追分町下島40-1
JR亀岡駅より徒歩5分
JR京都駅から山陰本線(嵯峨野線)で約30分
阪急桂駅前から京阪京都交通(バス)で約40分

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