小さな花

計画中の現場にて、、クライアントのお子さんから、「はい!」と手渡された、小さなお花のプレゼント。
「○○ちゃんのおうちがね、ここにできるねん!」と説明されて、、
どんなおうちになるのかな~??と、はぐらかす楽しい時間。

子供への思いも沢山詰まった家。お子さんにとっても、大切な経験となりますように・・。

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古木

木の構造は、見れば見るほど本当に不思議だ。

土から立ち上がる太い幹は、実直なまでに周囲の変化に耐え、どっしりと動かない。
というか、動けない・・
しかし天空を見上げると、そこには環境の変化に対応しながら自由な形と動きをした世界が広がっていく。
時に、無邪気すぎると思えるくらいに・・

これほどまでに、大地と大気は違うものなのかと思い知らされる。
木はそれぞれに向き合いながら、それらをつないでいく。

実は、建築もこれに近い。とても植物的である。
古木に刻まれた表情をながめながら、これから寄り添う建物の未来を思う。

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緑の窓

以前、リノベーションで関わらせていただいた、有馬のゲストハウス 装迎遊居 sougeiyukyo

この時期に伺う楽しみのひとつに、この窓がある。

窓に、蔦の色と影が加わる。

既存の窓の魅力と、少し加えた網目と、自然の豊かさが、素晴らしいバランスで光の中で一枚の影絵となり、

夏のあいだ、西からの光を楽しみに変えてくれる。

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海文堂生誕100年まつり 99+1

それぞれの街には、それぞれの街の風や薫りに出会える場所があってほしい。
神戸の文化の海を航海しつづけた「海文堂」が、生まれて99年目の昨年、旅を終えた。

今、その海文堂書店の生誕100年を記念して、おまつりが行われている。
お店のなつかしい写真や映像、関連書籍にゆかりの画家の方たちの作品展・・
作品展では、坪谷令子さんに新聞エッセーの挿絵原画を見せていただいた。
鉛筆の濃淡で描かれた包み込むようなモノクロの世界観と、広い海原を進む海文堂のイメージが、
初夏の夕刻の空気のなかでつながっていくのを感じた。

いろいろな人たちの思いが集まっていた。
街は、人々のおもいでつくられていく。
新しい航海への船出はあるのだろうか・・

ギャラリー島田にて  6月11日まで

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京都御所

日本の建築空間の良さは、シーンイメージの連鎖。

間と庭が一対となった空間が、屈曲しながら展開しつつ、ひとつの配置として折りたたまれ建築となる。

全体はどこまでもつながっていくが、シーンの変わり目に様々な仕掛けがあり、奥へ奥へと切り替わり引き込まれていく。

折りたたまれた襞の様々なスケールと質に合わせて、ハレとケの様々な用途の空間が巧妙に当てはめられる。

つくられた襞は、自然と触れ合う長さと巡る楽しみを与えるとともに、ショートカットされる効率的な機能動線を生み出す。

建築を考える事は、最大限の幸福をどのように折りたたむか? ということ。

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