木の構造は、見れば見るほど本当に不思議だ。
土から立ち上がる太い幹は、実直なまでに周囲の変化に耐え、どっしりと動かない。
というか、動けない・・
しかし天空を見上げると、そこには環境の変化に対応しながら自由な形と動きをした世界が広がっていく。
時に、無邪気すぎると思えるくらいに・・
これほどまでに、大地と大気は違うものなのかと思い知らされる。
木はそれぞれに向き合いながら、それらをつないでいく。
実は、建築もこれに近い。とても植物的である。
古木に刻まれた表情をながめながら、これから寄り添う建物の未来を思う。