New York Brooklyn の雰囲気が大好きなクライアントとの出会いもあり、
少し雰囲気を味わいにと、北浜のカフェBrooklynに寄った。
ラフな内装、表と裏の機能が混ざり合った感じ、アイアン使い、
ゆっくりとした時間に浸る人たち、そしてニューヨークから届く焙煎された豆の香り・・
でも、やっぱり自由さを感じるのは、表の通りから店内を通って川から島へと素通りで抜けていく空気の感じ。
通り側も川側も、実際にサッシが開け放たれているのもあるが、
より一層、外への抜けを感じさせるのは、店から島へ向けての環境のつながり方だ。
無造作に置かれているように見えるテーブルや、
建物と川の間のテラスに出るための窓台のステップ、
堤防を利用したテラスの腰壁、
それらのボリュームが、寸法をわずかに揺らしながらに配置されている。
その寸法の選び方揺らし方が、
川の水面の揺れや、その向こうの島の段差や、陶磁美術館やその向こうのビル群のボリュームに
穏やかにステップしながらつながってゆく。
視線を戻したとき、
何気なく置かれたようなテーブルたちのプロポーションに、妙に納得してしまった。
なかなかの、ここちよさだ。