ヴォーリズの秋?其の二 ~六甲山荘~

六甲 弓削牧場で過ごした後、六甲山荘に向かいました。
オルゴールミュージアム前の駐車場で、六甲山荘への道を聞くと、
これまた「ここを行くの?」という道を案内されました。
けっこう山道なので気をつけて、、と。
ちょっとした登山!予期してなかった体験(笑)



門をくぐっても、自然なままの緑に囲まれていて、
先の見えない細い道を行くと、
ようやく、山荘が見えてきました。



それまでは薄暗い森のような感じなのですが、
山荘の北側には、ぽっかりとした芝生の庭園があり、
日差しが落ちて、西日も取り入れている建物内は
随分明るいです。
テラスにある椅子に座ると、とても優雅な感じがします。







山荘という厳しい環境でも耐えうる為の工夫や技術が優れていて、
74年経った今も、家具なども含めて当時のまま手を加えられずに
維持されているそうです。
長期間寝かせた狂いの出にくい材質を使ったり、
湿気の対策も万全です。
そして、建物を見ていても、すぐには気付かない雨戸もあるのです。

大きなリビングと、来客者も寝泊りできる寝室が並ぶという構成で、
間取りとしては、シンプルな印象でした。
各個室にトイレと手洗いが隣接していているところは、
当時としては、かなり洋風な感じだったのではないかと思います。

リビングの暖炉。小さな部屋っぽく、天井も下げていて、
両脇に腰掛があり、寒い時はここに集まって暖をとっていたのでしょうか。



スイッチの上の、花の形のボタン。
台所にベルがあり、これを押すと台所に合図できるそうです。
お手伝いさんを従えていた様子がうかがえます。



敷地を散策する時間がとれず、山荘中心の見学だったのですが、
帰り際に気になるもの発見。斜面にベンチが。。
いただいた資料によると 野外センター とありました。
ここで、何をされてたのでしょうか?



六甲山荘では、どのような過ごし方をされていたのだろう、、
と、想像が膨らむところですが、
なんと、アメニティ2000協会さんの方では、
この六甲山荘の公開のみでなく、宿泊もできるらしいです。
ちょうど、その日も宿泊されるかたが来られていて、
テラスでバーベキューをする準備をされていました。
やはり、建物は使い続けていくという事が大事ですね。

六甲山荘[1934~ 設計:ウイリアム・メレル・ヴォーリズ]


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