かわまちづくり 保津川すいたん農園

前回、京・亀岡・保津村での「はたらく水車復活まつり」をお知らせしましたが、
この水車の復活を保津村での農園を中心にすえたまちづくり
「かわまちづくり 保津川すいたん農園」
のはじまりとして考えています。

すいたん(水端)」
盆地の山並みに降る雨水が地下水となり川辺に湧き上がるところ。
物事のはじまる場所。


保津村全景。

保津川(川下り乗船場)・・河川敷・・舟形の農地(すいたん農園)・・旧村(船頭さんの村)・・牛松山



変化に富んだ地形がコンパクトにある水辺の里山・・保津。

そこには、人の暮らしと共に多くの生きものとのお付き合いがあった。

谷川・・水田・・本流・・伏流水・・湧水・・霧・・
了以・・開削・・荷舟・・曳舟・・遊船・・沈下橋・・

船頭は村の水神さまに無事を祈り、丹の国と京の都をつないだ。

まさしくここは「水の庭」・・「命のめぐり里」

その水の中に浮かぶような農園・・命の源である食材の箱舟。

ここから再び、隣人、客人、生きものたちとの対話、共生がはじまる。


:::

村を再生していくときに、ほんの数十年前まであった
都会にはない「農」を中心とした生活の中での豊かな自然と一体となった環境自体を
再生することが大切だと思っています。
部分的な農業の生産性のみに着目して、思考停止に向かうのではなく
豊かな全体性を再獲得するための手段として「農」を位置付けし直すことにより
観光という視点も含めて、モノやヒトが健全に巡り、内外の人達の笑顔が咲く場所になってほしい。
多様ないきものたちと一体にある豊かな全体性は、地元の人たちの生活を最適化することはもちろん
都市部の子供達にとって、環境問題を含めこれからの時代を生きていくために必要な価値が
詰まっています。


部分的な論理に翻弄されるのではない、豊かな全体性の中で生かし生かされる場としてのみ、
環境は意味を持ち続けることができます。
そして、その全体性にふれた子供達のみが、そのバランスが崩れる時の痛みと意味を理解し、
それを保とうとするのだと思います。

:::

まだまだ始まったばかりですが
新しい川辺の農園を中心としたまちづくりは、
保津川かわまちづくり/京都府
http://www.pref.kyoto.jp/nantan/do-kikaku/1261008745651.html
の中でも、中心的な動きとして取り上げられています。

また、保津町は、農を中心とする様々なまちづくりの活動に対して
平成21年度豊かなむらづくり全国表彰事業>>農林水産大臣賞 http://www.maff.go.jp/kinki/kikaku/yutamura/
を受賞されました。

:::

多くの方の意見や参加が、今後の村を育てていく力になると思います。
よろしくお願い致します。


Leave a Comment

CAPTCHA