• UZU architects

    建築を止まったものではなく、時空の大きな流動の中の小さな渦とイメージする。
    渦は自然の中の選ばれた場所に、動き続けるカタチとして現れる。
    内と外、2つの世界は関係を創造しつつ、つながる。
    人と人、そこから建築は始まる。
    UZU

    News Update »
  • ga.la accessory stand

    刺繍アクセサリーブランドga.la
    刺繍作家 長野訓子が生命力あふれる植物たちを生み出す。
    糸と布でできた植物たちは、軽やかで伸びやか。
    日本の色を意識した刺繍糸は、発色が美しく上品な艶を纏っている。
    その糸の特徴に呼応し、アクセサリーを掲げるスタンドを、
    繊細で軽やか、無彩色でマットな艶感のアルミの素材で創る。
    各地でのディスプレイ・輸送に対応するために、
    軽量化と分割、サイズと強度などを考慮した素材選択でもある。

    用途:アクセサリースタンド /刺繍アクセサリーブランド:ga.la 長野訓子
    スタンドデザイン:UZU /製作:2021年 /撮影:UZU
  • 木木 Woods

    大阪の丘陵地、千里山。
    かつて、「ちさとやま」と呼ばれ、太古のピンクの地層の上に、雑木林が広がっていた。
    中心部の過密化による郊外への移住の志向から、田園都市が構想された。
    丘は、モダンな住宅地へと開発され、木々は建築へと取り換えられていった。
    その建築を、かつての風景へと戻していく・・
    「ちさとやま」の雑木林に迷い込んだような待合。

    主要用途:診療所 /工事種別:リノベーション /計画範囲:55.40㎡
    構造規模:RC造8階 /計画地:千里山 /竣工:2021年
    設計:UZU /施工:0556style /撮影:三木夕渚
  • 保津浜TERRACE

    川辺の田園風景と盆地の山並みが見渡せる場所。
    古くからの集落の空き家を改装し、都市部から移り住む。
    3つのテラスが重なる。
    田園のライステラス、石垣の敷地のランドテラス、屋根の上のデッキテラス。
    冬の朝、あたりは川霧につつまれ、太古、湖だったといわれるころの景色へと変わる。
    3つの用途を重ねる。
    自邸として住み、設計事務所を営み、地域内外の人たちに場所を開く。
    用途を限定せず、家での日々の暮らしの新しい豊かさにつながっていくことを想う。
    空き家に残されたものを転用し、丁寧にそれらの新しい居場所を探す。
    かつての住人と、時をこえて同居するかのように。

    主要用途:店舗付住宅(事務所、レンタルスペース) /工事種別:リノベーション
    敷地面積:357.50㎡ /建築面積:98.00㎡ /延床面積:131.00㎡
    構造規模:RC造地上2階 /計画地:亀岡 /竣工:2019年
    設計:UZU /撮影:清水泰人
  • 梅岩の里 栗の木堂

    -石田梅岩記念館プロポーザル 入選案-

    丹波国桑田郡(現 亀岡市)に生まれた梅岩(勘平)さん。
    幼少期、生家付近の自然と父の教えは、大きな影響がありました。
    一例として、有名な「栗の実の話」があります。
    現実の栗の木の林は、どこにあるのかはっきりとしないとのことですが、
    それは、梅岩先生を想う私たちの心の中に、ありつづけています。
    世界に無数に存在する心の中の栗林を、生誕の地の傍らに立ち上げます。
    みんなの原風景として。

    主要用途:記念館 /工事種別:新築 /延床面積212.65㎡
    構造規模:木造地上1階 /計画地:亀岡 /プロポ実施:2019年
    主催:梅岩の里生誕地整備実行委員会 /設計:UZU
  • 段段居 Skip House

    裏山へとつづく小路の先に、夕日を受ける大きなケヤキ。
    木陰を感じ西の山を見渡す、空中デッキのある家に住みたい。
    裏山から段々と果樹園や田んぼが下りていく谷筋の地形。
    様々な地形の段差が出会うところに、家を架ける。
    裏山から切り出した木を建物が纏い、
    ケヤキの下に生まれた空間が、段々と自由になりながら裏山へと帰っていく。

    主要用途 : 住宅 /工事種別 : 新築 /敷地面積 : 699.94㎡
    建築面積 : 112.88㎡ /延床面積 : 192.05㎡ /構造規模 : 木造 地上2階
    計画地 : 滋賀 /竣工 : 2016年 /設計 : UZU /撮影 :福澤昭嘉
  • 曲居 kyokkyo

    比叡山からの水が巡る麓の集落。
    地元食材を生かし創造的な料理をつくるフランス人シェフと、ものづくりの大好きな日本人の奥さん。
    自然の中でフランスと日本の良さが溶け合い、施主の感性と情熱を注ぎ込んでもらう家。
    木部の塗装はもちろん、照明の買付けやデッキ板張りにキッチンの組み立てまで、積極的に参加し楽しまれた。
    2つの山に向かって「くの字」に曲がり、斜面に合わせてスキップする空間により、
    キッチンは広く建物内外の気配が感じられる場所となった。

    主要用途 : 住宅 /工事種別 : 新築 /敷地面積 : 466.64㎡
    建築面積 : 89.49㎡ /延床面積 : 130.98㎡ /構造規模 : 木造 地上2階
    計画地 : 京都 /竣工 : 2010年 /設計 : UZU /撮影 :福澤昭嘉
  • 羽居 Wing House

    コンクリートの柱から張り出した床の上に木の家が乗り、
    夏の夕方、坂の町に流れる風が、家の下から庭へゆったりと抜けていた。
    親世帯が降りる1階は、ピロティを室内化した床が庭へと広がり、
    子世帯が戻る2階は、高窓からの陽の光が、木の構造材に陰影を創る。
    コンクリートの床の下端に木を張った天井は、庭先に向かって伸びつつ庇となり、
    2世帯が1つの建築にあることを示す、キャラクターラインを生み出している。

    主要用途 : 住宅 /工事種別 : リノベーション /計画範囲 : 174.33㎡
    構造規模 : RC造+木造 地上2階 /計画地 : 池田 /竣工 : 2016年
    設計 : UZU /撮影 : 福澤昭嘉
  • 水中車窓 suichushaso

    大阪の中心に浮かぶ中之島。東西に流れる川の水辺は、かつて水運の拠点として蔵屋敷が軒を並べた。
    その後、南北に流れる御堂筋が完成し人や物の流れが変わると、中之島はシマとしての輪郭を失っていくこととなった。
    そのような中、人々のシマとしての復興の願いとともに、東西の新たな流れを目指して敷設された中之島線。
    「もし、水中を走る電車があれば、街はどのような表情を見せてくれるのだろう?」 
    水中を走る電車は、街を刻々とスキャニングしていく・・ 意識の中に沈んでいたシマが、浮かび上がる。
    水中から水面を通してみる「ゆれ・にじむ街」は、時をこえて過去や未来の景色へも、わたしたちをつれていってくれるかもしれない。

    用途 : 都市計画 /種別 : インスタレーション(展示)
    計画地 : 中之島(京阪中之島線地下コンコース) /設置 : キテ・ミテ中之島2015
    主催 : 京阪電気鉄道、中之島高速鉄道 /出品 : UZU/撮影 : UZU
  • 燕居 Swallow House

    育った家を建替え、育った地に戻る。
    昔遊んだ丘の地形の坂沿いの家。坂の上の道向かいには、現在の実家がある。
    地形を修復するように、床や通路を置く。
    坂を流れる風は、スキップする床と共に建物内をぐるっと巡り、屋根の上から裏の森へと抜けていく。
    丁寧に周辺環境に接続することにより、外観は、まちに影のように寄り添い、
    空間は、まちに無限に溶け出していく。

    主要用途 : 住宅 /工事種別 : 新築 /敷地面積 : 122.89㎡
    建築面積 : 66.09㎡ /延床面積 : 124.21㎡ /構造規模 : 木造 地上2階
    計画地 : 吹田 /竣工 : 2013年 /設計 : UZU /撮影 :福澤昭嘉
  • 帆居 Hammock House

    古くからの住宅地の2つのナナメの地形・・
    2つの街区の流れがぶつかる谷に出来るナナメの敷地境界ライン。
    2階の床レベルに現れる、街区の甍の波の勾配のかさなり。
    ナナメの境界ラインと北側斜線の勾配に合わせた2つのく折れの壁が帆となり、
    甍の波をわたる風と光が室内をぐるんと巡り、ハンモックをゆらす。
    波間に浮かぶ、帆船のデッキのような家。

    主要用途 : 住宅 /工事種別 : 新築 /敷地面積 : 89.14㎡ 
    建築面積 : 51.10㎡ /延床面積 : 116.33㎡ /構造規模 : 木造 地上3階 
    計画地 : 豊中 /竣工 : 2012年 /設計 : UZU /撮影 :福澤昭嘉
  • 丸角 Fillet

    堺筋に、1924年からある明治屋ビル。大阪の近代建築らしいマルカド。
    そのビルの中に、ストリートとビルを入れる。
    オフィスは街、通路は街路、デスクはビル。
    来訪者は、ビルの隙間のストリートから街を覗く。
    街角から人が現れ、消えていく・・
    堺筋とパラレルな窓際のストリートには、新たなマルカドが宿る。

    主要用途 : 事務所 /工事種別 : リノベーション /計画範囲 : 350.00㎡
    構造規模 : RC造 地上7階 /計画地 : 堺筋本町 /竣工 : 2013年
    設計 : UZU /撮影 : 藤本直也
  • 船場の水面 senba no minamo

    古くからの町割が残り、人々の歴史・文化が折り重なるまち、船場。
    かつての道沿いの軒下の位置に「船場建築線」という建築後退線が引かれた。
    現れる空間は、道路でもなく建築を建てる場所でもない、
    巾2000ミリでふくらみのある曖昧な空間を、再び生み出した。
    建築と空っぽの間・・水面のように生き生きと変わり移ろう空間を、既存の建物群がまとうことをイメージしてみる。
    例えば薬屋さんが並ぶ道修町なら、医薬神「神農さん」が纏う葉のように緑化され・・
    通りに薬草の谷が出来て、街が冷やされたり・・薬草を摘み、お茶や薬膳がいただけたり・・
    趣の有る建物が草間に現れたり・・様々な通りで、様々な谷ができていくイメージ・・

    用途 : 都市計画提案 /種別 : インスタレーション(展示)/計画地 : 船場
    設置 : 船場まつり2012「どっぷり船場じっくりアート展」/主催 : ドットアートコスモ
    出品 : UZU+近畿大学建築学部寺川研究室 /撮影 : UZU
  • 知水井景 chisuiikei

    -京都府新総合資料館 公募型設計競技(国際コンペ)  入選案-

    水平方向への森の広がり、垂直方向への水の深さ。
    京の山間に降る雨は伏流し水盆へと注がれ井水となる。
    流水のような人の流れが、風土となる。
    -呼吸する林間の木箱-
    ・ 1階   開く:並木と建物が混じる。 守る:ガラスの空間に樹木のすだれ。
    ・ 研究  開く:森や山並みにつながる屋上庭園。 守る:地上から離れた樹上の空間。
    ・ 収蔵  開く:収蔵ボリュームの可視化。 守る:他の内部空間で包む。

    主要用途 : 総合資料館 /工事種別 : 新築 /延床面積 : 24000㎡
    構造規模 : 鉄骨造一部RC造 地下1階地上4階 /計画地 : 京都
    コンペ実施 : 2011年 /主催 : 京都府 /設計 : UZU 
  • 絹列車 Silk Train

    -上州富岡駅舎 設計コンペ案-

    製糸工場は、未来に向かって100年走り続けた列車・・
    上州富岡駅では、これからの100年へ向けて、絹の列車で迎えます。
    製糸場の建物は、和の木骨に西洋のレンガの融合・・
    新しい駅舎は、富岡の絹糸をイメージした西洋のトラスによる世界への掛け橋です。
    ・ 層を重ねる : まちと世界をつなぐ新しい軌道(レンガとリブ)とホーム(水平屋根)を加える。
    ・ 庭園化する : ホーム、駅舎、広場がひとつながりの庭園を場の素材を生かしてつくる。
    ・ 広場を招き入れる : トラスによる無柱の軒下空間により駅周辺の広場と完全に一体となる待合。

    主要用途 : 駅舎 /工事種別 : 新築 /延床面積 : 750㎡
    構造規模 : RC造一部鉄骨造地上1階 /計画地 : 群馬 
    コンペ実施 : 2011年 /主催 : 群馬県 /設計 : UZU
  • KAMEOKA PROJECT

    京都・亀岡。保津川のほとりで行われた「社会美学」の実践。
    地元大学のアートギャラリー実習を内包するアートを通じた地域創生の試み。
    かつて、「保津川下り」の乗船場であり、場の文化・歴史・環境が、凝縮し現れる建築。
    しかし、最近は積極的に使われること無く、廃墟のように、川辺の風景に同化し、
    人々の意識から忘れ去られたような存在。この場の力と対話し、その意味を掘り起こす。
    ・ 開栓:使われなくなっていた建物を、水がたまってしまったタンクに見立て水抜き。
    ・ S35-T16:昭和35年台風16号。戦後最大の洪水。場に記憶された水位を示す。
    ・ M e d a k a:同じ方向を向く磁石のメダカ。緩やかに引き合いながら、場の流れを示す。
    ・ T r u n k :洪水で大地の色に染められた、からっぽの柱。

    種別 : 運営協力・インスタレーション(展示)/開催地 : 亀岡
    設置 : 京都学園大学人間文化学部「アートギャラリー実習」/企画 : 岡崎広樹・藤阪新吾
    協力 : 亀岡商工会議所・亀岡文化資料館・京都学園大学人間文化学会
    運営協力・出品 : UZU /撮影 : UZU
  • 本香 Book Perfume

    スポーツ速読などで話題の速読コンサルタント呉真由美さんの事務所。
    速読による脳の活性化。リラックスした自然体で、既成概念のブレーキを外す。
    「本を早く読むことが目的ではない、
    開発された脳力を生かしてそれぞれの人生を豊かにすることを目指してほしい」と彼女は言う。
    白い本を既成の型として積み上げ、そこに穴をうがつ。
    白い型は振動しながら、紙から木そして導管を流れる水へ・・
    本来の素材・活性化した命の流れへと戻っていく。

    主要用途 : 事務所(店舗付住宅)/工事種別 : リノベーション /計画範囲 : 54.00㎡
    構造規模 : RC造 地上3階 /計画地 : 堺 /竣工 : 2010年
    設計 : UZU /協力 : ミーティングチェアー_秋友政宗 /撮影 : 福澤昭嘉
  • Jyakoda Museum

    保津町が進める「保津川すいたん農園」に隣接する河川敷の利用計画。
    京都府が近隣のまちづくりと一体的に検討する河川整備「保津川かわまちづくり」のモデル地区に指定。
    堤防整備や圃場整備で失われた川魚などと共生する田んぼを、河川敷きに復活させる試み。
    以前は水害の常習地。その時に絶滅危惧種の魚アユモドキが田んぼに遡上して産卵をしたような、
    川と田んぼのつながりを氾濫原で再生。
    農という行為の中でいきものと子供達がふれあえる場所を、みんなの庭である川の中に創る。
    地元では魚がうじゃうじゃいる田んぼを「じゃこ田」といったとのこと。
    そんな田んぼをフィールドにした体験型エコミュージアムの提案。

    主要用途 : エコフィールドミュージアム /計画種別 : 新しい河川敷の提案 
    敷地面積 : 約7ha /計画地 : 亀岡(保津橋左岸下流) /提案時期 : 2010年 
    計画 : UZU /協力 : 保津町まちづくりビジョン推進会議
  • 積窓居 Show Window House

    店舗付住宅のファサードのあり方。
    この地で祖父から受け継がれる建物と商い。
    ショーウインドーは内部の思いを伝え外部の刺激を受け止める。
    道路側の窓からの西日に苦しんできた。住宅部分にもショーウインドー的な緩衝空間を配しコントロールする。
    公(街)から個(空)へのグラデーションの付いた塔。
    住人はその中で居場所を探しながら働き暮らす。

    主要用途 : 店舗付住宅(質屋) /工事種別 : リノベーション 
    計画範囲 : 389.98㎡(店舗:48.26㎡) /構造規模 : S造 地上5階+PH
    計画地 : 天神橋 /竣工 : 2009年 /設計 : UZU /撮影 : 福澤昭嘉
  • 装迎遊居 sogeiyukyo

    古湯有馬の地。 路地の外れ遊女がいたといわれる場所。大きなモミジの古木が茂る。
    知り合いを招くためのゲストハウス。迎えるために空間と人が装う。
    仕組を掘り起こすように竿縁天井の板を外し、壁は素材感を残しつつペンキで薄化粧をして整えた。
    仕上げに麻ネットを光や影と共にかけるイメージで、竿縁や障子の裏に張った。
    モミジを揺らす風・・漂う遊女の残り香。

    主要用途 : ゲストハウス(別荘) /工事種別 : リノベーション /計画範囲 : 180.38㎡
    構造規模 : 木造 地上2階 /計画地 : 有馬 /竣工 : 2008年 /設計:UZU /撮影 : 福澤昭嘉
  • 竹灯盆 tikutobon

    京都・亀岡。保津という船頭の村にあるお寺。
    保津川を開削して船を通した角倉了以翁の、命日の法要が行われた。
    地元の人達が切り出した竹を使い、了以翁を迎え送るための火を灯す。
    切り口を椀形に並べた竹筒に浮かぶ火は、了以翁の情熱と、亀岡盆地の土地の力を現し、
    竹ヒゴを編んだ皿は保津川の流れを、置かれた笹舟に盛られた古代米は荷船を表す。

    用途 : 竹灯篭 /計画地 : 亀岡 /設置 : 角倉了以翁メモリアルイベント2007
    主催 : 保津町自治会 /デザイン:UZU /撮影 : UZU
  • 二路 ninji

    古くからの集落。西の鎮守の森から、東の平地の向こうの山へ向かい、緩やかに下る傾斜地。
    お母さんの生活を感じれる距離で暮らしたい・・
    実家の横に子世帯の建物を建ててつなぐ2世帯住宅。
    そこに地元産の杉材につつまれる、2つの路(みち)をつくる。
    親子3世代の歴史をつなぐ「時の路」・・共用のエントランスデッキをはさんで、それぞれの居間が向きあう。
    斜面にそって風と景観を引込む「空の路」・・床はスキップし、天井は弧を描き、森と山をつなげる。

    主要用途 : 二世帯住宅(子世帯新築)/工事種別 : 新築 /敷地面積 : 813.54㎡
    建築面積 : 113.19㎡ /延床面積 : 202.69㎡ /構造規模 : RC造+木造 地下1階 地上2階
    計画地 : 奈良 /竣工 : 2006年 /設計 : UZU /撮影 : 福澤昭嘉
  • 風園 Otonoha

    子供に、自然と音楽を・・音符のなる木がシンボルイメージ。
    街中に残った田んぼ。そこに、稲穂の草原へとつながる床と、子供がのぼり見渡せる丘をつくる。
    お米が育つ風景を見つつ、隣地の農家の人たちと共に農作をする。
    そこはリトミックで走り回る子供の声や虫の音が入り混じりながら抜けていく場。
    アーティストが風や子供の動きに共鳴するアートワークを加えた。
    環境全てが溶け合い巡る。

    主要用途 : 児童福祉施設(保育園) /工事種別 : 新築 /敷地面積 : 2095.34㎡
    建築面積 : 654.40㎡ /延床面積 : 1007.52㎡ /構造規模 : RC造一部S造 地上2階
    竣工 : 2006年 /設計 : UZU /協力 : 照明_吉村信太朗 カーテン_伊藤尚美 /撮影 : 福澤昭嘉
  • 船舞台 funebutai

    京都・亀岡。市民手づくりの保津川開削のお話。
    京の都に、丹波の物資を運ぶ荷船を流すため、保津川が開削されて400年の年。
    亀山城跡のお堀を保津の流れに見立て、船を浮かべた舞台で行われた。
    お堀に浮かぶ船の上に、板で一片の床を組み、幕で一片の帆を立てる。
    幕の前が表舞台で、後ろが舞台袖。
    演者は闇の中、船に乗りゆっくりと袖に向かい幕裏から現れ、戻っていく。

    用途 : 舞台 /計画地 : 亀岡 /設置 : 保津川開削400周年記念イベント2006
    主催 : 保津川開削400周年記念事業実行委員会 /企画・デザイン:UZU /撮影 : UZU
  • 丹丘 Hills Gate

    -JR亀岡駅整備懇話会 市民採択案-

    京都・亀岡。JRの駅舎の建替え。
    駅舎のデザインについて、広く議論する「駅整備懇話会」での、市民採択案。
    今まで、水害のため開発が行われず、駅の北側には、自然とつながる田んぼが広がる。
    亀岡盆地の中心に、借景の山並と呼応し、周辺の生態系と一体となった、緑の丘をつくる。
    2つの組み合わされた曲面緑化屋根が人々を迎え、丘の中に潜ったり、丘の上に出たりしながら
    亀岡という環境の中に、馴染んでいく。

    主要用途 : 駅舎 /工事種別 : 新築 /計画地 : 亀岡
    提案時期 : 2005年 /主催 : JR亀岡駅整備懇話会
    設計 : 松井哲哉、島田眞光、野田敏司(UZU)、中野恵二(JR亀岡駅整備懇話会)、中西義照(FaE)
  • 水中駅 Underwater Platform

    -中之島新線 駅企画デザインコンペ案-

    大阪・中之島。京阪電鉄の新線が、地中に延びる。
    かつて、水運が華やかだったころ、川に挟まれ、中之島は「シマ」として認識された。
    その後、車で通過する場所となった中之島は、「シマ」としての輪郭を失った。
    そして、再び川沿いに物流が走る。川沿いの地中・・新駅は、川の中に潜るような、水中の駅。
    水都大阪の、シンボルである中之島の輪郭を再び浮かび上がらせながら、大阪を世界に表現する舞台となる。

    主要用途 : 駅舎 /工事種別 : 新築 /計画地 : 中之島
    コンペ実施 : 2004年 /主催 : 京阪電気鉄道株式会社・中之島高速鉄道株式会社
    設計 : 松井哲哉、島田眞光、野田敏司(UZU)、坂本隆(カオス・ランドスケープ)、福井隆志(近畿大学建築学科)
  • 木箱 K-office

    大神神社の大鳥居の近く、道に置かれた木箱が会社の精神を表す。
    既存建物の補修等は最小限にとどめ、配管等を外部で処理、杉板の外皮で包み込み一新する。
    その開口部は、折戸やスリット、回転羽格子などで光をコントロールし、
    夜間は閉じたフラットな木箱となり、内部機能を守る。

    主要用途 : 本社(三輪そうめん) /工事種別 : リノベーション
    計画範囲 : 186.47㎡ /構造規模 : S造 地上2階 /計画地 : 三輪 
    竣工 : 2003年 /設計 : UZU+K(櫛谷諒建築工房) /撮影 : 福澤昭嘉
  • 風箱 K-factory

    昔、三輪素麺は神の山からの寒風が吹く外で麺を干した。その時の気持ちを忘れずにいてもらいたい。
    晴天下で干す素麺の白い線を天井と間仕切り壁に、
    三輪山への滴水の波紋の形を、照明の光のラインや角度にイメージした。

    主要用途 : 工場(三輪そうめん) /工事種別 : リノベーション
    計画範囲 : 169.08㎡ /構造規模 : S造 地上1階 /計画地 : 三輪
    計画地 : 三輪 /竣工 : 2004年 /設計 : UZU /撮影 : UZU
  • キサ kisa

    「ほんまもん」で出来た木の家がほしい・・という施主の一言から始まった。
    身近な日本の木で造るということにも興味があり、施主と一緒に山の製材所を訪ね歩いた。
    木材の産直がさけばれ出したころ・・
    構造材はまだ、外材が国産材の半値ぐらいの値段だった。
    その時の判断は、構造材は外材ベース、目や肌にふれる内装材に国産材の木を使おうというものだった。
    山で木を見、話を聞き、納得しての判断だった。

    主要用途 : 住宅 /工事種別 : 新築 /敷地面積 : 89.25㎡
    建築面積 : 50.81㎡ /延床面積 : 124.84㎡ /構造規模 : 木造一部RC造 地上2階+ロフト
    計画地 : 八尾 /竣工 : 2002年 /設計 : UZU /撮影 : 福澤昭嘉
  • 竹包隠居 tikuhoinkyo

    コンクリートのピロティのガレージに、木の床と建具をはめ込み住む。
    施主が土間の土を掘るところから始まった。
    残土の築山に生える雑草は、日の光を反射し室内を照らす。
    新築とリフォームの間。コストやプロの技術をかけるところと、セルフビルドなどでかけないところのメリハリ。
    住むために最低限必要なものから始める。
    造るものはしっかりと・・後は楽しみながら自分で。

    主要用途 : 住宅 /工事種別 : リノベーション /計画範囲 : 85.96㎡
    構造規模 : RC造 地上2階 /計画地 : 豊中 /竣工 : 2000年
    設計 : UZU /協力 : 絵(キッチンサイドパネル)_伊藤尚美 /撮影 : 福澤昭嘉(7以外)
  • 雲園 Sansui

    働く親の子育て支援・・園を運営しながらの部分改装を使用状況を確認しつつ繰り返す。
    新築よりも多くの人が関わる機会が生まれやすい。
    多様な価値や場を創っていく中で、子供達がお気に入りの居場所を探す。
    部分改装ごとに違う作家のアートワークを組み込む。
    結果、6人の作家による美術館のような保育園。生活の中に溶け込むアート。
    色々な人達の参加が、子供達に還元されるものの大きさにつながっていく。

    主要用途 : 児童福祉施設(保育園) /工事種別 : リノベーション 
    構造規模 : RC造一部S造 地上3階 /竣工 : 1999年~2003年
    設計 : UZU /協力 : 照明_吉村信太朗、絵(遊具)_宮崎忍、ペアガラス_鈴木亘彦、
    刺繍_長野訓子、絵(テーブル)_伊藤尚美、モザイク_外村まゆみ
    撮影 : 福澤昭嘉(1.2.3.4.7)、他UZU