「NAMURA ART MEETING」に行ってきました。
行われているのは、
2004年~2034年までの30年間を芸術のひと連なりの現場ととらえ、
芸術活動と隣り合う社会や個人が、<出来事>を共有しつつ未来を創造しようと
始まったプロジェクトだそうです。
少し難しいですが、特徴は、様々な人が「この場所」を共有し
30年間というタームで刺激し合いながら未来へ進んでいく。。
<<変容する場>>ということなのだと思います。
では、どんな場所なのか?
大阪臨海の造船所跡地。。対岸には、製鋼所。。
重工業の盛衰、、それは遺跡のようであり、映画のセットのようであり、
寂しさと懐かしさが入り混じり、、そしてすごく自由で、、
私も、この景色を最初に見たときは、すごく心を動かされました。
子供のころに感じていた、しがらみの無い、前に広がる漠然とした自由、、
この無意味化した風景の中、この場所の変容と共に、どんな未来を描き
描かれていくのか、、
全てをつぶし、無にまっさらに、過去を切り捨てて描く自由もあります。
でも、このように、時代の中で栄え無意味化していくものを切り捨てるのではなく
その場と対話しながら描いていく自由、未来もあるのです。
何かが無いと、はじめられないのか?
それは、捨てる勇気が無いということだけなのか?
過去(与えられたもの)と関係を持つとは、どういうことなのか?
場とは、何かをつなぐものなのか?
この、名村造船所跡地では、
とても人間くさい場から未来が胎動しはじめています。
そこでおこる<出来事>に反応しながら移り変わっていくリノベーション、、
個人的にはとても好きな、未来のあり方です。
興味のある方は、是非体感してみてください。
船の原寸の製図などが行われていた建物。今は、中の一部が劇場にコンバージョン。
大きな小屋の下には、出番を待つシトロエン。
大屋根の倉庫の下では、鉄の箱をかぶったグラインダーマンのパフォーマンス
既存の吹きさらしの屋根の下に、小さく発光する小屋のカフェ。
NAMURA ART MEETING WEB SITE
UZU architects