京町屋・ディジュリドゥの響き

京都三条ラジオカフェの高嶋さんのお誘いで
「四条京町屋」でのライブに行ってきました。

夏の夕暮れ、京都の町屋、全てのものがとけあっていく薄明かりのなか
KNOBさんのもつ「ディジュリドゥ」から音が静かにあふれ出しました。

天然空洞木無孔笛・・
ディジュリドゥは、オーストラリアの先住民「アボリジニ」が使っていた、世界最古の木管楽器だそうです。
シロアリが中だけを食べつくしてできたユーカリの木・・自然が創った木管。
笛といっても上下の口以外に孔はあいていません。
それは、本当にプリミティブで根源的な音を吐き出していました。



世界の全てのものは、振動し、共鳴している。

建築も日本では、人が周りの環境とバランスの取れた関係を持つために
造られてきていたはずでした。
しかし、多くの現代の建物は、以前より過度にまわりの影響を遮断し、
内部をコントロールすることに熱心になりました。
ある安心を得たのですが、壁に孔を穿ち外部の影響を受けつつも、つながることで得ていた豊かさを
失っていっているようにも思われます。

ディジュリドゥからあふれ出す音の波動は、町屋の木の天井板や床板と共鳴し、
あたかもその空間自体が大きな楽器のように震えていました。
しかも、KNOBさんのもつ「ディジュリドゥ」は空間に穿つ孔となり、
たえず、この場所とは違う何処か?からの波動を送りつづけてくるのです。

そんな、大きな楽器の中にいて、気持ちがよくないわけがありませんね。

京都三条ラジオカフェ
四条京町屋
天然空洞木(KNOBさん)


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